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2019-03-16
47:12
28歳。石川出身、世田谷区在住のモデル。
映画の説明
今回の相手は、「28歳。石川出身、世田谷区在住のモデル。」
では、お楽しみください。
2018年6月某日、渋谷。
連休を前に渋谷は益々華やいでいた。街全体がこれから始まる素敵な夜を予見するかのように浮き足立っていた。忠犬も今にも動き出しそうなハチ公前広場に、まるで対極をなすかの如く冷静な私は居た。はやる気持ちと呼吸をゆっくりと整え、さらにゆっくりと、周りを観察した。いつもと変わらない、今日の戦場だ。
さあ、ゲームのはじまりだ。
スクランブルをサーチング開始。信号が変わるたびに押し寄せる人並みを、ぼーっと眺めていた。目があった。ショートのタイトなワンピース、短い髪、アイボリーのハイヒール。レベル8
「すみません!」
迷わず声を掛けた。考え始めたら負けだ。私は、オープンに最適解などないのを、経験から知っていた。時間をかけてベストを模索するのではなく、最速でベターを探すのだ。そのためには観察することが何よりも大事だ。持ち物、服装、話し方や歩き方、声色、眼球の動き、態度などから、彼女の歩いてきた人生や、価値観を読み取るのだ。
「すみません、いま友達待ってるんですけど、まだ来ないんですよ。10時待ち合わせなんですけど、(時計を見るなどしながら)もう15分じゃないですか…おねえさんならどれくらい待ちますか?(笑)」
「私なら30分くらいかな?」
オープン。
ならんでしばらくドンキ方面まで歩いた。
彼女は28歳。石川出身。モデル。世田谷区在住。時折、ワンピースから覗く足が、たまらなくセクシーだ。飲みを打診。時間制限の理論。友人と待ち合わせがあるから、それまでならOKとの返答が返ってきた。思いも寄らぬノーグダにちょっと私自身が戸惑うも、すぐさま冷静さを取り戻し、円山町のBARへ会話を途切れさせないように気を遣いつつ、誘導した。彼女が店員に注文をする。
「ジンジャーハイボール一つください。」
「じゃあ、俺も同じものを」
ミラーリング。(相手の仕草や話し方などを真似、ラポールを構築するテクニック。)
「ハイボールとか吉高由里子みたいだね?」
そう語りかけながら、注文を待つ彼女の表情を見つめた。軽く微笑んでいる表情がとても素敵で、すでに魅了されかけている私が、そこにはたしかに居た。しかし、これは悟られてはいけない。彼女に敬意を払いつつ、細かいイジリを織り交ぜていく。
「つーか、声、酒焼けし過ぎじゃない?」
「酒 焼け子さん、こんにちは。」
時間はあっという間に過ぎて行った。携帯を気にし出す彼女。待ち合わせの友人から連絡が来てしまったのかの?これでもうゲームオーバーか?
「行こう!」
そういって先に席を立ち、私は店を出ようとした。
「待って、会計は?」
彼女が言った。
「さっき俺がトイレにたったとき、ただトイレだけだと思った?」
私は答えた。
笑顔になる彼女。
「ありがと。ごちそうさま。」
そっと手をさし出す。握ってくる感触を確かめながら、ホテルへ向かって歩き出す。待ち合わせについては、あえて触れない。
「ここのシャンパン美味しいんだよね。一緒に軽く飲まない?」
「え〜」
形式的なものだと踏んで、一気に押し切る。インホテル。