FC2-PPV-1051149
2019-03-16
29:30

六本木、アパレル、スト値5

  • 1051149
  • 2019-03-16
  • 8つ目の欲求
  • 29:30
  • UNKNOWN
  • 素人
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映画の説明

10月某日。

この日は曇り、気温も20度前後と過ごしやすい天気。私は、先日の六本木V2で番ゲした案件とのアポを控えていた。

仕事を早めに切り上げ、家を出る。必ず準即に繋げられると思ったし、それをクラブ内で感じ取っていた。

時計の針は19時50分を指していた。待ち合わせのドンキまで向かうと、そこに彼女は立っていた。白と黒のワンピースに、ジャケットを羽織った彼女は清楚系代表のような出で立ちだった。

「待たせてゴメンね」

アポの時刻を若干遅らせた彼女は、ハニカミながらそう私に言った。

「いいよ。気にしなくて。」

私はそこに当たり前にある空気のような返事をした。そして、目的地へ向かって歩き出した。歩きながら、さりげなく手を繋ごうとする。かわされた。まさかの。

マジで?クラブでのあれは一体何だった?私は困惑した。動揺を悟られないように、できるだけ平静を装った。彼女の好きなものの話をする。それに共感しながら、自分の意見も織り交ぜ会話を構成していった。

そんな話をしているうちに、行きつけのイタリアンバーに到着。シャンパンのボトルと、マスカルポーネのピザ、鴨のローストを注文する。

彼女は、とてもシャンパンが似合った。まるで熟練したバレエダンサーと、トゥ・シューズみたいに。カウンターの隣の席でゆっくりグラスを傾ける彼女の横顔を見ていると、自然と目があった。不思議そうに、何か言いたげに、大きな瞳でこちらを見返してくる。

私は違和感を感じた。その瞳に見覚えがあったからだ。そしてそれは、クラブの中でも感じていたものだった。どこだ?しかし、このレベルで既セクなら覚えているはず。私は彼女の恋愛遍歴を聞きだしながら、霞みがかった記憶をたどっていった。

ある瞬間、引き出しの奥にしまってあった古いフォト・ブックを見つけたときのように、すべての出来事を鮮明に思い出した。

彼女は、1年ほど前に私の家に来ていた。友人とのコンビナンパで、ウイングの担当だった子だ。私は、当時の彼女の相方の劣化版しょこたん(スト値6)を相手していた。セクした後、そのまま放流した案件だった。そのとき私のウイングは未遂に終わっていた。

あの子だ。間違いない。しかし、彼女は私を覚えている様子はなかった。でも、このまま家に持ち帰れば、彼女の過去の記憶が蘇ることは確実だった。どうする?ここを出た後、このまま持ち帰るか?それともカラオケ?あるいはラブホ?

私はそんな天文学的な確率の状況下において、選択を迫られていた。そんな思考を巡らせているとはつゆ知らず、依然として気付いている様子はなかった。

時刻は22:30。私はカラオケを選択することにした。2時間で入り、終電を逃す流れに持って行くためだ。そうさせる自信があった。なぜならば、彼女は私が好きなアーティストを、ファンクラブに入るくらい私以上に大好きだったからだ。カラオケに行けば間違いなく盛り上がる。

カラオケに入ると、案の定盛り上がった。時間は一瞬で過ぎ去った。二人とも酒が入り、ほどよく出来上がっていた。

「私、終電で帰るね。」

彼女が突然言った。選択ミスか?やばい。頭をフル回転させろ。どうにかして回避するんだ。その選択をさせてしまったら、「次回」はないと思え。

「わかった。送るよ。」

私は冷静に言った。彼女は笑顔で頷いた。まるで、予めテーブルの上に用意されていたお菓子のように。

彼女の終電の時間を把握していた。残り、6分。距離的に間に合うか微妙なラインだった。酔っ払っていたせいで、彼女は足取りがおぼつかなくなっていた。

「大丈夫?」

私は、笑いながら言った。そして、自信たっぷりに手を差し伸べた。彼女は私の手を強く握りしめた。彼女の手の感触を、確かに感じた。改札まで見送る。時計はもう見ない。

「じゃあ、またね。」

彼女が微笑みながら言った。アルコールか、あるいはチークのせいか、頬の赤さが改札の頭上にあるライトで際立っていた。

「うん。」

私はそう言いつつ軽くハグしながら、優しく彼女の額にキスをした。そして、そのまま彼女の後ろ姿を見送った。

田園都市線のホームは地下なので、帰りの地上へのエスカレーターを上っていく。同時に、ケータイが鳴った。

「終電いっちゃった。どうしよ。。。」

彼女からだ。

「すぐ迎えに行く。さっきの改札までこれる?」

私は言った。勝利を確信した。無事に彼女と合流した。

「飲み直そうよ。」

私はそう言いつつ、ホテルの方向へ歩き出した。


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