（無）殻ノ少女 第1話・第2話

殻ノ少女 第1話

敗戦から十年が過ぎ、在りし日の姿を取り戻しつつある街、東京。その東京で奇妙な事件が多発していた。
私立櫻羽女学院の学生が何人も行方不明となる事件だった。私立探偵の時坂玲人は、昔馴染みで元同僚である魚住夾三に事件の調査を依頼される。
ある日玲人は、朽木冬子と名乗る学生から変わった依頼を受ける…「捜して欲しいんだ…私を…本当の、ね」そんな中、また櫻羽女学院の学生が行方不明となる。
玲人は事件を解決するべく調査に乗り込むのだが…。


殻ノ少女 第2話

櫻羽女学院の女生徒が次々と失踪し、切断された手足だけが見つかるという謎の怪事件…。
玲人は未だに事件の解決の糸口を見出せずにいた。
ある日、櫻羽女学院の女生徒・四十宮綴子が一冊の本を持って玲人の元を訪れる。
そこに掲載されていた「シェオルの殻」という小説は一連の事件に酷似していた。
その著者は葛城シン。葛城シンが犯人ではないかと疑う綴子であったが…。